種のものがたり

 

雨が滴る森の奥

葉っぱから落ちる水一滴

そのひと雫が大地を潤し

一粒の種を目覚めさせる

 

その種は無数の雨粒と大地の恵みを取り込み

やがて空に向かって芽を伸ばしてゆく

大地に根を張りいつか大木になる

その時を目指して風雪に耐えながら

同じ景色の移り変わりを何度も何度も経験してゆく

そうして自分も種を落とし生命の輪を繋いでゆく

 

種の持つ力強さは生命の源

そのスイッチを入れる水滴

それを包み込み育てる大地

 

自然の美しさに優るものはない

最大級の敬意をもって

私は木を削っています